名古屋市在住の30代のお得意様より、色留袖大菊のお誂えのご依頼をいただきました。
こちらは弊社オリジナルの「大菊」の黒留袖です。
ご依頼をいただきましたお客様は華奢な方でいらっしゃいますので、後身の柄が隠れてしまいます。
今回は後身の柄を上前の方に近づけて、菊柄が表に出るように構図を描き直しました。
こちらが描き直した下絵です。
使用する生地は大塚謹製の駒無地です。
こちらをお客様の御寸法に仮エバ(仮仕立て)
させていただきます。
お客様の御寸法に仮エバ(仮仕立て)が上がってきました。そして下絵も青花でかきあがってきました。これから糸目、友禅、糊伏せと進んでまいります。
糊ふせができました。この上からおがくずをふっていきます。
地色を引くときに柄の中に染料が入らないように
この様な作業をします。
こちらは裏面です。友禅染めをする為に、ゴム糸目がかいてあります。
(糸目糊置きの作業は、下絵に沿って生地の上に糸のように細く糊を置いていくことで、模様の輪郭に防染を施すものです。糸目糊置きの際に使用する糊の種類によって、描線の表現が異なります。ゴム糊はシャープな輪郭線を描くのに適しており、真糊と呼ばれるもち米や糠で作られた糊は柔らかな描線となります。)
お客様にお色目のご確認を頂きました。
これから京友禅、銀箔加工、京刺繍と進んで参ります。
菊の芯の部分の友禅と胡粉友禅と銀箔の加工が出来て参りました。これから京刺繍を入れてまいります。
刺繍まで入ってまいりました。
御紋をお入れしてお仕立てさせていただきます。
愛知県名古屋市にお店を構えて創業90年を迎える「知田和」は、お客様のご要望に寄り添い、熟練した職人との架け
橋になり〔振袖〕〔留袖〕〔訪問着〕〔七五三〕〔お宮参り〕〔和装小物〕などのお誂え(オーダーメイド)をしております。
また、染め、金加工、刺繍、仕立て直し、お手入れなどの悉皆はお客様のご意向を伺い、お客様と共にお誂えの過程を進んでいく事で『思い描いたとおりの1枚を誂える愉しみ』を大切にしております。
婚礼衣裳、茶道華道に適したお着物のご提案もさせていただいております。
ご質問などがございましたらお気軽にメールやお電話にてお問合せ下さい。
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